1922年、サルベーションアーミー（救世軍）が孤児や女性のために建てた教育機関だった場所がマノアの奥にある。当時ここでは礼儀作法や、パン作りなどを教えながら提供しており、モアナサーフライダーと並んでアフタヌーンティーをハワイに紹介し、1930年代には上流階級の人々のサロン的に賑わっていたという。谷を棲家としているような建物はハワイ州歴史的建造物に認定されており、昔ながらの石造りに暖炉があり、まわりは大きく伸びた植物に囲まれている。長らくアフタヌーンティーとランチの営業をしていたのだが、2014年リース契約の更新に伴い、経営困難を理由に閉店。あれから5年、待ちに待った再オープンで、名前も「Waioli Kitchen & Bake Shop」に変え、店内は綺麗に生まれ変わった。アフタヌーンティーはないけれど、おいしいベイクドグッズは日々焼きたてを提供。ちらりとのぞいたキッチンに昔あった大きなオーブンはなく、新しくなっているよう。ちょっと残念だけど、時代というものですね。この記事を読んで興味を持ってくださる方がいたら、そして訪れてくださったら、歴史を語り継ぐ小さなお手伝いができるようで嬉しい。