名曲「アロハ・オエ」の 生まれたところ

ハワイに移住する前から知っているし、移り住んでからはたくさんの話を聞く機会もあって、悲しくも大好きな曲「アロハ・オエ」。ハワイ最後の女王リリオカラニが1878年に作ったとされるラブソングは、それから15年もしないうちに幕を閉じたハワイ王国の歴史とも重ね合わされ、聴く人によって捉え方も様々。その誰もが心に残る歌として口ずさみ、私もあのメロディーが流れるとなんだかしっとりとした気持ちになる。女王が曲を書いた場所はマウナヴィリ、カイルアの山側にあるエリアだということは知っていたけれど、それがなんとゴルフ場の敷地内だったなんて!!

元はルワナヒルズといい、現在はロイヤル・ハワイアン・ゴルフクラブとして営業しているところ。ゴルフ好きで知られる伊集院静さんがジャングルの中でするゴルフという風に紹介していたこともあり、難しいコースながら長年のファンも多い。コースから少し離れた場所にその昔、リリオカラニのサマーハウスがあり、避暑地としてこの地を訪れていたそう。現在は朽ちてはいるもののその家は残っているそうで、そこであの名曲ができたのかと思うと、鳥肌がたった。ひんやりとした気温に緑いっぱいのゴルフ場はどこか厳かな空気があるなあと思っていたのは間違いではなかったみたい。ゴルフはしなくとも、ランチだけでも訪れてほしい。広大な景色を見ながら食事をして、女王が愛した場所の空気を少し心に留めて歴史を感じてほしいなと思います。

Royal Hawaiian Golf Club ロイヤル・ハワイアン・ゴルフクラブ
770 Auloa Rd. Kailua 96734
808-262-2139
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