夏休みの宿題

今年の夏休みもまた、暑い日本を抜け出し大勢の人々がハワイへ飛んで行きます。「暑い日本を抜け出し」・・・そう、日本の夏はいつの間にかハワイより暑くなってしまって、もはや避暑地に行くような気分。間違いなく地球温暖化による影響です。温暖化がハワイに与える影響の中でも最も恐ろしい予想が、2017年ハワイ気候委員会から発表された「20年以内にワイキキビーチが水没する」というもの。そうなるとワイキキの海岸線ギリギリに建つホテルなどひとたまりもありません。実際、ワイキキより先にマウイに暮らす知人の家の庭は、海水面の上昇で庭の一部が水没して消滅しました。

地球の気候帯の3分の2が存在しているといわれるハワイは、地球の縮図でもあります。そのハワイがおかしくなるということは、地球全体への警告でもあるということ。「2045年までに島で使用する全エネルギーを持続可能な自然エネルギーに変える」「サンゴを滅ぼす有害物質を使用したサンスクリーン禁止」といった条例が次々に議会を通過しているのは、ハワイに暮らす人々が相当な覚悟を持って温暖化に対処しようとしているからだと思います。夏休み、ハワイに出かけたら(出かけなくても)、大好きなハワイのために何ができるか少しでもいいから考えてみて下さい。

7月に発売された新刊山下マヌーのハッピーハワイ(得)マニュアルにはハワイの生き物たちに逢いに行こう!という項目があり、ハワイの海の生き物たちや植物たちの現状について少し触れています。ハワイの生き物たちに逢いに行くということは、実はハワイのこと、環境のことを考えることでもあるんです。

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