ワイラナ・コーヒー・ハウスが閉店してもう一年（2018年10月閉店）。開業から約50年、半世紀もの間安くてボリューミーな食事を24時間提供してくれた、そんな貴重な店が閉店と聞いたときにはたくさんの人々が悲しんだものです。この店に初めて入ったのは、「ハワイ個人旅行（得）マニュアル」の取材でハワイに到着した日の夜。今はマウイで暮らしている知人に、打ち合わせの場所として指定された店がここでした。今から25年くらい前のことなので、当時は店ができてまだ25年。しかしながら古いものがどんどん壊され、ハワイが激しく変わり始めた時期と重なっていたこともあり、そのときすでにオールドハワイアンな雰囲気を醸し出しつつ、微妙なユルさの店の空気が気に入って、それ以降ハワイ滞在中には必ず出かけ、シンプルなパンケーキや飾り気のない朝食セットを食べたものです。
ワイラナが閉店した理由として囁かれているのは、古くなった店の改装費の高さが原因だということ。「改装なんかしなくていいから、ずっとあのままで続けてほしかった」と、センチメンタルな感傷に浸るのは観光客のわがままだとわかってはいても、やっぱりなんだかね・・・。
その代わりと言っては失礼だけど、未だワイラナに負けないくらいにユルいムードを漂わせているリケリケドライブイン。ワイラナが消えて以降、ヘビロテ中。ラーメンの丼に入れられてくる巨大サイズのロコモコ、おすすめです。