祖母はNYから船でハワイに渡ったファミリーに生まれ、レインスプーナーに30年、ハワイを愛し、アロハシャツ作りに青春を捧げたカークさんが、待望のアロハシャツショップ「Kiholo Kai」をオープン。昔はハワイでもビジネスマンはスーツを着て仕事をしていたんだそう。1960年代に州が提唱し、金曜日はアロハを着ようとはじまったアロハフライデー。それまではカジュアルウエアだったアロハシャツをボタンダウンにし裏地を表にして縫製することでビジネスシーンに合うアロハを作ったレインスプーナーは日本でも大人気のブランド。

オーナーの右腕としてハワイを代表するアロハシャツメーカーへと進化する一部始終を肌で感じた人生はどんなだったんだろう。歴史と伝統に携わった方と会うときは少々の緊張が伴うけれど、初めてお会いした際のカークさんは本当に優しく、ゆっくりとアロハの魅力を語ってくれて、この方が作るアロハを着てみたいなあと瞬時に思った。時代に合うアロハシャツを作る夢を現実にした道筋は決して簡単ではなかっただろうけれど、さらりと羽織るかっこよさに蘊蓄はいらないのかも。デニムに合うアロハ、日本でも着られるアロハ、女性にはこんなのどうかなと語らう時間の楽しさったら。