キラウエア火山の今

ワタナベマキさんのワイメアの話を読んでいたら私もハワイ島へ行きたくなってきた。あそこにしかない景色を見にキラウエア火山へ。

2018年5月の噴火が記憶に新しいが、その前と後ではがらりと変わってしまった風景をご存知だろうか?火の神ペレが棲むというハレマウマウ火口は陥没して倍ぐらいの大きさになって見える。ボルケーノハウスの展望台から見ると火口の側面が随分迫っていて驚いた!噴火の影響でジャガー博物館は壊れ、オーラが見えると有名になったサーストン溶岩洞も現在は立ち入ることができない。2018年9月以降、火口から噴煙も出ていない上、行けない箇所も多く、ないない尽くしで、なんだかなあと思う人も多いだろう。ドラマチックな火山を今は見られない。でもそれが生きているということなんじゃないだろうか。今のキラウエア火山を訪れると、過去を知っていればその違いに驚くだろし、初めてであればどんな状況であれ黒光りする世界に感動するはず。

コロナ禍でよく耳にする「前と後」、この先世界は見える景色が変わってくるだろう。でも見るものだけでなく感じる世界も大切にしていきたい。溶岩台地に立つ時に体験する大地の鼓動、新しい島が生まれる場所ではなによりも地球のエネルギーをひしひしと感じる。

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