持ってけ、持ってけ、アフプアア

オアフ島をドライブしていると見かける「Ahupua’a」の標識。これは古代ハワイアン時代、島を山から海にかけてパイのように分けていた生活区域を表したもの。魚を獲る人、タロイモを作る人、フルーツを採る人などがいて、海から山へそれぞれが分業し、物々交換をしながら生きていたという。
その土地を知るものが上手に暮らし、助け合いの精神を培う。山の上に暮らす王様には、海の幸、山の幸を足の早い人がかけて届けたりもしていたそう。[Ahupua’a]の看板が多くあるオアフ島東側に住む友人は広大な土地に住んでいて、そこを訪れると、家の横にある木からアボカドやバナナを採り、「持ってけ持ってけ」。次には牛舎を改造したバーで「飲んでけ飲んでけ」。最後には山の奥に分け入ってアワプヒ(レッドジンジャー)をひとかかえ切ってくれる。
アワプヒは南国の甘やかさと爽やかな香りを持つ自然のシャンプー&リンスで、花序を揉むと透明のとろとろした液体が出てきて、それで髪を洗う。バスルーム中がいい香りで満たされ、髪はきゅんと音を立てるほどに艶々に。そして古のハワイ、昔の人の知恵を感じる気がします。ご興味のある方、ナチュラルスーパーではAwapuhiのシャンプーを売っていますのでそちらもぜひお試しあれ。

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