指定された検査機関で事前にPCR検査を受け、結果が陰性ならハワイ入国時の２週間隔離が免除されるようになった11月6日。その日、ワイキキの独立系ホテル、“ワイキキサンドヴィラホテル”が始めた「最初にハワイを選んでくれてありがとう」というタイトルのキャンペーン。内容とともに、それを伝える文面にグッときた。
「ここに至るまでの225日間、ツアー会社、ホテル、レストラン、お土産店、ハワイで働く我々は先の見えない苦しい日々を過ごしてきました。まだ日本ご帰国時の自己隔離は解除されていません。そしてコロナとの闘いはこれからも続きます。そんな中にありながら旅行に来てくださるあなたに、サンドヴィラホテルからお礼の気持ちを込めてプレゼントをお贈りします。このキャンペーンにはもうひとつ大事な意味があります。お贈りする品はどれもハワイの小さな会社で作られた商品です。少しでも地元の人の助けになりたい、そう思いながら私達サンドビラのローカルスタッフがハワイに来てくれる日本の皆さまをおもてなししようと選んだものばかりです（一部抜粋。）」・・・。
これを読んだ後、とても暖かい気持ちになるのが、サンドヴィラホテルが打ち出している「For the Local＝地元の人のために」という、パンデミックの中にあって、ホテル（と観光客）がハワイにできることとはなんだろうか？ということが考えられた内容になっていること。「Thank you for choosing HAWAII ハワイを選んでくれてありがとう。」ハワイの人たちからは、“来てくれてありがとうというアロハの気持ち”を送られているのと同時に、旅行者であるこちら側からは、“行くことでハワイの人たちにMAHALOという感謝の気持ち”を届けられる・・・つまりハワイと旅行者を繋いでくれる、そんなキャンペーン。
宿泊費割引や無料アップグレードなどとは違う、まさにプライスレスでオーバー・ザ・バリューのキャンペーン。それを決して大きいとはいえない、独立系のホテルが実施していることに敬意を表し、応援したくなり、また意義があることだと感じている。今度のハワイはここに泊まろうと思う。