ロイヤル ハワイアン ホテルがその名を歴史に刻んだのは1927年2月1日のこと。世界各地から富裕層が1200人も訪れ、現在の価格にして1人10万円近い記念ディナーを楽しみ、朝まで踊ったそうです。当時はホテル専属のオーケストラがいて一晩中生演奏をしていたわけですが、彼らが開業翌日、2月2日の朝に撮った写真からは、疲れの表情が。第二次世界大戦の折には海軍に貸し出され、絵画や調度品などが一部失われたという記録もありますが、壁に埋め込まれていたために今も当時の場所に残る絵画があったり、歴史上の人物が過ごした場所が、当時のまま至る所に残っていたり。
こんな風に、ホテルの始まりから訪れた著名人、名エピソードまで、その歴史を深く知ることができるのが、宿泊者に対して無料で開催されている歴史ツアー。日本語での開催は月曜と木曜の朝10時からです。ホテルがピンク色をしている理由は諸説あるのですが、本家が解説する説はどれなのか。船舶会社マトソン社が開いたホテルは、何年に別の会社に売られたのか、日本との関わりは、守られているポリシーは……などなど。ピンク・パレスファンにはたまらない内容になっています。歴史を知ってから、泊まる部屋、食事をする場所などを見直してみると、きっと新たな発見があるはず。そしてこの歴史を守ってくれているスタッフさん全員に感謝したくなってしまうはずです。写真は説明に上がるごく一部ですが、実際どんな説明がされるのか、現地でぜひ確かめてみてくださいね。