ハワイ移住を夢見ていた頃、ずっとずっと見ていた映画は『ホノカア・ボーイ』。穏やかで優しい空気感と丁寧な暮らし。何度観たか分からないほど。そしてサントラも何度聞いたか分かりません。グリーンカードに当選して移住の夢が少し近づいたあと、初めてホノカアを訪れ、あの映画館を実際に見た時には、何とも言えない感動がありました。ここが夢見る暮らしの場所・・・！　バカみたいに何枚も映画館の写真を撮った形跡が今のスマホにも引き継がれています。今から8年くらい前のことで、ロビー部分がカフェになっていた記憶が。その後訪れた時にはカフェは閉店し、映画のグッズコーナーが残っていたような。少しずつ変化はあるようですが、建物自体が街のアイコンとして守られていることはとても嬉しくなります。そしてその時に聞いた、サトウキビプランテーション移民として奮闘した日系人の歴史にも、心をグッと掴まれるものがありました。当時の日系移民の忍耐無くして、こうやってわたしのような日本人がハワイで暮らせること、差別も受けずに暮らしやすいことはないのだよなと、住むようになった今、実感します。
実際には、ホノカアでもハワイ島でもなく、オアフ島に住んでいるわけですが、わたしのイメージするハワイ暮らしはあの映画の中の空気感のまま。ホノカアに数日泊まって、擬似体験をするのもいいかもしれないなと考えています。