ハワイ島未上陸の人にとって、ハワイ島と聞いて先ず思い浮かぶのはおそらく火山。続いて繰り返されてきた噴火により流れ出たマグマが冷えて固まった、真っ黒な溶岩台地。そんな他の島と比べてちょっと逞しいというか、男性的なイメージ？
実際に島の右下あたり、ハワイ火山国立公園を中心としたエリアに広がる溶岩台地は圧巻。他の場所で目にすることのない、ハワイ島を代表する光景であることは間違いありません。しかしながらその印象が強すぎるためか、「ハワイ島には砂浜のビーチがほとんどない」と、そう思い込んでいる人が少なくないようですが、それは大誤解。
カイルアコナあたりから海を左側に見てドライブしていくと、その途中に美しい白砂ビーチが点在しています。大小様々なサイズのビーチがある中、最も美しいビーチと言われているのがハプナビーチ。1993年には全米で最も美しいビーチに選ばれています。ハワイ島では珍しく長い海岸線を持つハプナビーチの右側に建つのは、マウナケアビーチホテル。あのロックフェラーが上空からこの場所を見て一目で気に入り、「世界最高のリゾートを造る」と即決。1965年に完成したホテルです。ホテルの完成はまた、ハワイ島が注目されるきっかけとなり、以降ハワイ島のリゾート開発が進められ、今日に至っているというわけ。1泊1000ドル前後と決してお安くない宿泊料金ですが、“大人ハワイ”とセレブのセンスを随所に感じさせてくれる空間。最高級のホテルと全米最高のビーチとの組み合わせ体験を可能にしてくれるハプナビーチ。訪れる価値ありです。