日本に住んでいたとき、古いメルセデスに乗っていました。この車を心から気に入っていたわたし達夫婦は、どうにかこの車と一緒にハワイ移住できないか調べることに。
運輸会社の国際部門で働く人や貿易に詳しい人、ホノルル港で働いていた人など、何人にも話を聞いてみましたが、皆さん口をそろえて「おすすめできない」と（涙）。なんでも、車を船で運ぶ代金、アメリカで登録する代金、登録を済ませるまでの間港に駐めておくための代金・・・と、ざっと数100万円。普通にいい新車が買えるお値段がかかるためとのことでした。ヴィンテージカーに乗っている人はわかっていただけると思うのですが、もう数が限られている車との一期一会感といいますか、売ったらもうこの子には会えないということがかなり悩みの種でした。ですが、ギリギリまで検討したもののその車は手放すことに（友人が購入してくれてまだ居場所がわかるのも嬉しい限り！）。
そして、いざハワイでヴィンテージカーを探そうとしても、いわゆる「玉数が少ない」という状態で、全然いいものに出会えず。サビを作る潮風、強すぎる紫外線など、ハワイは車の状態を保つのが難しい気候だったんです。程度がいいものはガレージに大切に保管されている車で、そういったものは売りに出てもそれこそ新車みたいな値段で売買がされているようでした。かつ、故障した際に頼れるメカニックもこの島には少ない・・・。ボロボロの車を買って自分達で手を入れて乗るという選択肢はなかったので、大人しく現行車に乗ることに。車購入の話は次回にお届けします。